オフィスの前で眺めていると、道端に屯する自転車力車や物乞いをクラクションで蹴散らすようにして、ボルボ社のバスが入ってきた。このバスがジレットとダッカの間を五時間ほどで結んでいた。空調の効いた車内には、街の喧騒も届かないバスの旅である。バスは夕暮れのアジアハイウェーをダッカに向けて移動していった。車窓には圧倒的なバングラデシュの田園が広がっていた。水が張られた水田では、男がひとり畦に座っていた。彼の前には魚を獲る仕かけが沈められている。
[参考]
博多 由布院・武雄温泉 万葉の湯 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad307740/
横浜伊勢佐木町ワシントンホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad379795/
山形の温泉・露天風呂のある宿・ホテル - じゃらん温泉ガイド
http://www.jalan.net/onsen/KEN_060000.html
ホテイアオイで埋まった池では、数十人の子どもが全身、泥まみれになりながら魚を追っている。皆、夕食のカレーに入れる魚を獲ることに必死だった。電気のない村では、ランプの明かりが灯りはじめていた。夜十時にダッカを発つコルカタ行きに乗り換え、インドとの国境の町、ペナプールに着いたのは朝の四時だった。バスが到着する少し前、車掌が乗客のパスポートを集めはじめた。そのとき三百五十夕力も渡す。三百夕力が例のトラベルタックス、五十夕力が出国手つづきをグリーンラインのバス会社のスタッフが代行してくれる手数料らしい。グリーンラインのバスには、そんなサービスも備わっていたのだ。