O脚矯正機のほうは、これまでは無理やり力任せに矯正するのが一般的だったから、かなり痛みを伴ったが、この機材なら足にセットしたまま、あとは寝ているだけでいいという、優れものだということだった。「日本人は正座をするから、O脚の人が多いのね。よくおばあちゃんで腰が曲がっている人がいるでしょ?あれはO脚が原因なの。それに骨盤が広がって歪むと、出産も大変になるし、足への負担が大きいのよ。だから治せば足が疲れなくなるし、歪みが治れば背だって伸びるんだから。せっかくエステサロンで足を細くしてもO脚じゃあ、変でしょ」一向に静まらない施術室では、どの客も自分のベッドのそばまで店長を呼んでは機材の質問をし続けるものだから、店長はみんなに聞こえるように中央に立ち、声をうわずらせて大きな声を出した。しかもそのあと、O脚矯正機を試した人の写真を見せて回ったものだから、騒ぎはいっそう増して、また予約を入れたいという者が殺到した。その写真が私のところに回ってきたのは、サイズダウンをはじめてからだった。ようやく手に取って見ると、施術前と後ではまったく違っていた。それが初回のものだというから、すごい機械なのだと思った。そして広がった骨盤が中に入るわけだから、ヒップや太もものサイズが何センチも変わり、しかも身長が2センチも高くなっていたというのだから驚いてしまった。ただし骨の歪みでO脚になっているわけだから、もとに戻りやすいので毎日家でやるほうが確実に治ると言っていた。「限定と言ってもね、ここにいる人は帰りにでも十分、間に合うから」施術を中断してまで騒ぐ者が出たので、今度は本当に収拾がつかなくなり、けわしい表情になって店長は吐き出すようにそう言いきった。それで何とか騒ぎは収まった。私も欲しい。さっきから、私はずっと自分の理性と格闘していた。あのままバーゲンセールのような状態が続いていたら、おそらく理性を失って「私も」と言っていたかもしれない。この中の誰もが欲しいと思っているのに違いなかった。エステの施術が自宅でできるなんて、夢みたいな話なのだ。
[参考サイト]
PMKエステサロン静岡店
京都のエステティックサロンPMK
エステサロンPMK町田店