これまでの医学は、あるクスリが、たとえば抗ガン剤や痴呆剤が医学的に少しでも効果があればクスリとして認可を受けてきました。一人でもクスリの恩恵があれば、可能性のある全員に投与するのが医学の考えなのです。しかし問題はクスリの値段です。そのクスリの値段が臨床効果に見合うかどうかです。この検討はまったくなされていません。抗がン剤であるクレスチンはガンに効果がないことから抗ガン剤としての認可を取り消されましたが、すでに一兆円を稼いでいます。
(参考情報)
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このクレスチンの値段が一兆円ではなく、一〇億円程度の値段であれば誰も文句はなかったと思います。ガンに効果のないクレスチンが一兆円を稼いでしまった薬事行政がおかしいのです。また痴呆のクスリも効果がないことから承認を取り消されましたが、すでに八七〇〇億円を稼いでいるのです。クスリの値段とクスリの価値は同一であるべきですが、厚生省が決めるクスリの値段は、医学的な価値とは大きな乖離があります。効果のないクスリほど値段が高いという逆相関がみられるのです。医療効率の身近な問題としてクスリの多剤投与があります。一種類のクスリの投与量は保険診療では上限がありますが、名前の違う同種のクスリとの併用ならば何十種類でも投与可能です。つまり胃のクスリにしろ、心臓のクスリにしろ、おわんいっぱいのクスリを処方することが可能なのです。クスリを併用した場合、その効果よりも副作用のほうが心配になりますが、また多剤を用いた場合に有効との証拠はどこにもありませんが、多剤投与は当然のごとく行われています。